英語でよく見かける「day’s」「days」「days’」という3つの表現。
どれも似たように見えますが、実はそれぞれに明確な意味と使い方の違いがあります。
この記事では、「day’s」「days」「days’」の違いを初心者にもわかりやすく整理し、それぞれの意味・使い分け・例文まで丁寧に解説します。
「正しく使いたいけど迷ってしまう」「違いを感覚ではなく理屈で理解したい」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
この機会に、英語の所有格と複数形の使い分けをしっかりマスターして、英語力アップを目指しましょう!
「day’s」「days」「days’」の違いとは?
英語を勉強していると、「day’s」「days」「days’」という3つの表現に出会うことがありますよね。
見た目がよく似ているので、「どれを使えばいいのか分からない…」と感じる方も多いと思います。
でも大丈夫です。実はこの3つの違いは、とてもシンプルなんです。
それぞれの意味を簡単に言うと、次のようになります。
- days:ただの複数形。「日がたくさんある」という意味です。
- day’s:1日分の〜という意味で、「day」の所有を表します。
- days’:こっちは複数の日(days)が何かを持っているという意味で、複数の所有を表します。
つまり、アポストロフィ(’)の「有る・無し」や「位置の違い」で、意味が少しずつ変わるんですね。
たとえば…
- two days → 単に「2日間」
- a day’s work → 「1日分の仕事」
- five days’ vacation → 「5日間の休暇」
このように、文章の中で使い方を見ると、違いがわかりやすくなってきます。
「days」は日数を表す複数形|日々や期間を示す使い方
まずは一番シンプルな「days」について見ていきましょう。
この「days」は、「day(日)」の複数形で、意味としては「何日か」「日々」といったニュアンスになります。
特にアポストロフィ(’)がつかないのがポイントです。
どんな時に使うの?
主に、「日数」や「複数の日」を表したいときに使います。
たとえば…
- I’ll go on a trip for three days.
→ 3日間旅行に行きます。 - These days, I’m very busy.
→ 最近はとても忙しいです。 - There are only two days left until the test.
→ テストまであと2日しかありません。
このように、「何日間」という期間を伝えたいときや、「最近」などの表現にも使われます。
「days」には所有の意味はない
ここで大事なのが、「days」だけだと所有の意味はないということです。
たとえば「1日分の仕事」と言いたい場合に、a days workとは言えません。
これは文法的に間違いで、正しくはa day’s workと所有を表す形にする必要があります。
「day’s」は単数所有格|1日分の何かを表す
続いては、「day’s」についてです。
これは、「day(1日)」が何かを持っているという意味のときに使います。つまり、単数の所有格と呼ばれる形ですね。
見た目のポイントとしては、「day」のあとにアポストロフィ(’)と s がついているのが特徴です。
どんな意味になるの?
「day’s」は、簡単に言うと“1日分の〜”という意味です。
たとえばこんな表現があります。
- a day’s work
→ 1日分の仕事 - a day’s rest
→ 1日分の休息 - a day’s pay
→ 1日分の給料
これらはすべて、「1日が持っている○○」というイメージです。
「day’s」と「days」の違いに注意
ここでよくある間違いが、「days work」と書いてしまうことです。
「1日分の仕事」と言いたいときは、必ずa day’s workと所有を表す形にしましょう。
また、「day’s」はいつも“1日”の話をしている点にも注目です。
「5日分の〜」のように、複数の日数を表したいときには使えません。
その場合は、次の章で紹介する「days’」になります。
「days’」は複数所有格|複数日分の所有を示す
最後にご紹介するのは、「days’」という形です。
これはちょっと見慣れないかもしれませんが、「複数の日(days)が何かを所有している」という意味になります。
つまり、「days(複数形)+ アポストロフィ(’)」という形で、複数所有格を表しているんですね。
どんなときに使うの?
簡単に言えば、「2日分の〜」「5日間の〜」のように、複数日分のものを表したいときに使います。
たとえばこんな表現です。
- two days’ notice
→ 2日前の通知(退職や契約解除などの猶予期間によく使います) - five days’ vacation
→ 5日間の休暇 - three days’ journey
→ 3日間の旅
このように、「何日間分の〇〇」という言い方をしたいときには、「days’」という形がぴったりです。
「day’s」との違いに注意
ここでよくある混乱ポイントは、「day’s」と「days’」の違いです。
- day’s → 1日分(単数)
- days’ → 複数日分(複数)
たとえば、
- a day’s rest → 1日分の休息
- three days’ rest → 3日間の休息
というように、日数が1日なのか複数日なのかで、使う形が変わるんですね。
よくある間違いと正しい覚え方
「day’s」「days」「days’」は、それぞれ意味が違うことは分かっても、実際に使うとなると混乱してしまうこともありますよね。
ここでは、特によくある間違いや、覚え方のコツをご紹介します。
アポストロフィ(’)の位置に注意!
一番よくあるのは、「アポストロフィの位置を間違える」というパターンです。
たとえば…
- ❌ five day’s vacation
- ⭕ five days’ vacation
この場合、「5日分の休暇」と言いたいので、複数日分の所有を表す「days’」が正解です。
「day’s」と書いてしまうと、「1日分の休暇」という意味になってしまい、内容が変わってしまいます。
逆に、「a day’s work(1日分の仕事)」と言いたいのに、「a days’ work」と書いてしまうと、今度は複数所有になってしまっておかしい、ということになります。
アポストロフィの位置が1文字違うだけで意味が大きく変わってしまうので、ここは要注意ですね。
覚え方のコツは「数字」に注目!
この3つの表現を見分けるときは、文の中に出てくる数字に注目すると覚えやすくなります。
- 数字がない or “a” のとき → day’s
例:a day’s work(1日分の仕事) - 2以上の数字がある → days’
例:three days’ rest(3日分の休息) - 単に「日数」を言いたいだけ → days
例:I stayed for five days.(5日間滞在しました)
こう考えると、使い分けが一気にラクになりますよ。
「day’s」「days」「days’」の使い分け早見表
これまで解説してきた内容を、一目で確認できる表にまとめました。
「この場合はどの形を使うの?」と迷ったときのチェックリストとしてお使いください。
形 | 意味 | 使い方の例 |
---|---|---|
days | 「日々」「何日間」などの複数形 | I stayed for five days. |
day’s | 「1日分の〜」という単数の所有格 | a day’s work(1日分の仕事) |
days’ | 「複数日分の〜」という複数所有格 | five days’ vacation(5日間の休暇) |
👉 数字がないときは day’s、数字が2以上のときは days’、
単に「日数」を言いたいときは days と覚えておくとわかりやすいです。
まとめ|「day’s」「days」「days’」を正しく使いこなそう
英語の「day’s」「days」「days’」は、見た目がよく似ているので混乱しやすい表現ですが、それぞれの意味と使い方をしっかり理解すれば、自然と使い分けられるようになります。
特にポイントになるのは、アポストロフィ(’)の有無と位置、文の中で何日分の話をしているのか、その単語が所有を表しているかどうかという3つです。
数字が出てきたらそれに合わせて形を選ぶ、というシンプルなルールを覚えるだけでも、英語表現の幅がぐっと広がります。
今回の記事を参考にして、これから英語の文章に触れるとき、「この表現、どういう意味かな?」「今まではなんとなくで使ってたな…」という部分をクリアにしていけたらうれしいです。
「似ていて間違えやすい英語表現」シリーズとして、他にも気になる単語があればぜひチェックしてみてくださいね!