英語で日付や順位を表すときによく使われる「1th」「2th」という表記。実はこれ、ネイティブスピーカーからすると「間違い」です。
日本人学習者には特にありがちなミスですが、理由がわかればすぐに正しい形を覚えることができます。
本記事では、「1th」「2th」はなぜ間違いなのか、そして本来どのように書くのが正しいのかを丁寧に解説します。
英語初学者の方からTOEICや英検対策をしている方まで、正しい序数の使い方を身につけてスマートな英語を目指しましょう。
言い回しや文法表現の基本を確認することで、より自然な英文が書けるようになります。
「1th」「2th」は間違い?よくある誤用の実態
英語学習者の中には、序数を表す際に「1th」や「2th」といった表記をしてしまう方が少なくありません。
これは一見正しそうに見えるものの、実際には誤用です。
この章では、こうした間違いがなぜ起こるのか、そしてネイティブがどう感じるのかについて詳しく解説します。
SNSや日常英会話で見かける「th」誤用
TwitterやInstagramの英語投稿、あるいはカジュアルな英会話で、「1th anniversary」「2th place」などの表現を見かけたことはありませんか?
実はこれ、どちらも文法的に誤りです。
見た目は正しそうでも、ネイティブが読むとすぐに違和感を覚える表現です。
英語を母語としない人の中には、見よう見まねで「-th」をすべての数字に付けてしまうケースがあり、それが「1th」「2th」といった間違いにつながります。
なぜ間違えやすいのか?
基本的に「序数」(first, second, third…)のほとんどに「-th」がつくため、1や2にも同じように「-th」をつけて「1th」「2th」としてしまいがちです。
しかし、英語の序数にはいくつかの例外ルールがあり、特に最初の1〜3位は特別な表記が用いられるのです。
これは語源的な背景もあり、慣用的に固定化された形だと理解しましょう。
ネイティブはどう感じている?
ネイティブスピーカーにとって「1th」や「2th」は非常に不自然に映り、意味が伝わりにくくなります。
文法ミスとして受け取られるだけでなく、英語力を疑われてしまうこともあるので注意が必要です。
ビジネス文書や履歴書、公式なスピーチなどで使うと、大きな減点になってしまうこともあります。
正しい序数の書き方と読み方一覧
「1th」や「2th」は誤りですが、正しい書き方を知れば誰でも簡単に防げます。
この章では、基本的な序数の表記ルールをわかりやすい表とともに紹介します。
これを覚えておけば、英語での日付や順位の表現が自然にできるようになります。
1〜10の基本的な序数表記一覧
英語の序数は、数字の後に特定の語尾をつけることで順位や順番を表します。
以下は、よく使われる1〜10までの正しい序数の表記です。
数字 | 序数の綴り | 略記(序数記号) | 読み方 |
---|---|---|---|
1 | first | 1st | ファースト |
2 | second | 2nd | セカンド |
3 | third | 3rd | サード |
4 | fourth | 4th | フォース |
5 | fifth | 5th | フィフス |
6 | sixth | 6th | シックスス |
7 | seventh | 7th | セブンス |
8 | eighth | 8th | エイス |
9 | ninth | 9th | ナインス |
10 | tenth | 10th | テンス |
この表を見るとわかるように、1st・2nd・3rdだけが特別な形をしています。
まずはここをしっかり覚えることが、正しい英語を使う第一歩です。
日付や順位、記念日などあらゆる場面で役立つので、ぜひ覚えておきましょう。
特別な語尾のルールと語源的背景
1位〜3位は「-st」「-nd」「-rd」となり、それ以降は原則として「-th」が付きます。
このような違いが生まれたのは、語源や古英語の形に由来しており、現代英語でも慣例として残っています。
序数の使い方が問われる実用シーン
学校のテスト、ビジネス文書、SNSでの記念日投稿など、序数はさまざまな場面で使われます。
とくに日付や順位を伝える際には、正しい略記を使うことで信頼性の高い表現になります。
間違いやすい序数の例とその対処法
“1th”や”2th”のような誤用の他に、”3th”といった間違いも多く見られます。
これらは特に数字の略記に慣れていない学習者に多いため、1〜3までの例外ルールを集中して覚えることが対策になります。
英語の序数ルールをわかりやすく解説
英語の序数には、基本ルールといくつかの例外があります。
ここでは、基数と序数の違いや、例外的な表記の仕方、発音のコツなどを紹介しながら、順を追って解説していきます。
これを読めば、なぜ「1th」ではなく「1st」なのかが納得できるはずです。
基数(one, two)と序数(first, second)の違い
「基数」は数そのもの(1, 2, 3)を表すのに対し、「序数」は順番や順序を示すものです。
たとえば「three people(3人)」は基数、「the third person(3番目の人)」は序数です。
この違いを意識することで、適切な使い分けができるようになります。
発音・綴り・用法のポイント
英語では、1〜3位だけが例外的な綴り・略記を持ち、それ以降は基本的に「数字+th」で表されます。
- 1 → first(略記:1st)
- 2 → second(略記:2nd)
- 3 → third(略記:3rd)
- 4以降 → 数字+th(例:4th、5th、6th…)
こうしたルールを理解すれば、数字の後に「th」をつけるべきかどうか迷わず判断できます。
実用シーンでの使い分け例
- My birthday is on May 1st.(誕生日は5月1日です)
- He finished in 2nd place.(彼は2位でゴールした)
- This is the third time I’ve been here.(ここに来るのは3回目です)
- We live on the 10th floor.(私たちは10階に住んでいます)
実際の文脈の中で序数を使ってみると、感覚的にも定着しやすくなります。
間違いを防ぐための覚え方と学習のコツ
間違えやすい序数の表記ですが、いくつかの覚え方やコツを知ることで、定着しやすくなります。
この章では、視覚的な記憶法や語呂合わせ、日常生活で実践できる練習方法を紹介します。
英語を自然に使えるようになる第一歩として、役立ててください。
よくある間違いの覚え方
「1st=FirstのF」「2nd=SecondのS」「3rd=ThirdのT」といったように、綴りの頭文字とセットで覚えるとミスが減ります。
特に1〜3位は「F・S・T」と覚えると混乱しにくいです。
これは語呂合わせやフラッシュカードにも応用できる学習法です。
子どもにもわかりやすい語呂合わせ
英語初心者や子どもにも使いやすい語呂合わせを活用すると、学習が楽しくなります。
- 1st → 「いちばん=First(ファースト)」
- 2nd → 「にばん=Second(セカンド)」
- 3rd → 「さんばん=Third(サード)」
- 4th以降は数字+thで覚える(例:よんばん=フォース=4th)
リズムよく繰り返すことで、自然に身につくようになります。
自然に使えるようになる練習方法
英会話の中で意識的に序数を取り入れる、カレンダーを英語で書いてみる、身近なものを順位づけしてみるなど、日常の中で英語に触れる機会を増やすと効果的です。
リスニング教材やYouTubeの英語学習チャンネルなどでも、序数の使い方が出てくるので、チェックしてみるのもおすすめです。
まとめ:正しい序数を使ってスマートな英語表現を目指そう
「1th」「2th」は見た目には正しそうでも、実際は英語として誤りです。
正しい序数は、「1st」「2nd」「3rd」とそれぞれ決まった形があるので、まずはそこをしっかり覚えましょう。
特に英語のスピーチやライティング、プレゼンテーションの場面では、序数の誤用が目立ちやすいため、早めに直しておくことが大切です。
一度理解してしまえば、英語の文を書く時や話す時にも自信が持てるようになります。
基本的な知識ですが、正しく使えることで、英語表現がぐっとスマートになります。
今日から「1th」は卒業して、「1st」を堂々と使えるようになりましょう!
語表現がぐっとスマートになります。