スマートフォンやタブレット、パソコンを使っているときに、「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」という表示が出てくると、少し不安になりますよね。
専門的な言葉が並んでいるため、「何かウイルスかも?」「設定がおかしいのでは?」と焦ってしまう方もいるかもしれません。
この記事では、この表示の意味から、なぜ表示されるのか、どんなときに起きるのか、そして安全に使うための設定方法までを、初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」とは?
この表示は、特にiPhoneやiPadなどのApple製品でWi-Fiやアプリを使っているときに見かけることが多いメッセージです。とはいえ、AndroidやWindowsでも同様のメッセージが出ることがあります。
まずは、この表示がどのような意味を持っているのかを見ていきましょう。
ローカルネットワークとは何か?
たとえば、自分のスマホとプリンターが同じWi-Fiにつながっている状態も、ローカルネットワークの一種です。
インターネット全体とは違い、自分の環境内だけで通信する仕組みになっています。
「デバイスの検索および接続を求めています」の意味
このメッセージは、「アプリや機能が、ネットワーク内の他の機器と通信しようとしていますよ」という通知です。
たとえば、音楽をスマートスピーカーで再生したいとき、写真をテレビに映したいときなどに、必要になる動作です。つまり、勝手に通信するのではなく、ユーザーの行動に合わせて確認を求めているだけです。
怪しい動作ではないの?
多くの場合、この表示はごく普通の動作によるもので、ウイルスやハッキングといった危険な兆候ではありません。
特定のアプリが、ネットワーク上の別の機器(スピーカー、プリンター、PCなど)に接続しようとしているだけなので、慌てずに内容を確認することが大切です。
表示されるタイミングやよくあるシーン
「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」というメッセージは、特定の場面でよく見られます。
どんなタイミングで表示されるのかを知っておけば、安心して対応できるようになります。
新しいアプリを初めて起動したとき
多くの場合、このメッセージはアプリを最初に使ったときに表示されます。
特に、動画配信サービスや音楽プレーヤー、スマート家電系のアプリなどは、他のデバイスと連携する機能があるため、ネットワーク上の接続確認を求められることが多いです。
AirPlayやChromecastを使おうとしたとき
iPhoneでAirPlay、AndroidでChromecastを使ってテレビやスピーカーに接続しようとしたときにも、同じようなメッセージが出ることがあります。
これは、接続先を探している途中で確認を求めているだけなので、必要であれば許可して構いません。
Wi-Fi環境が変わった直後
自宅以外のWi-Fiにつないだとき、たとえばカフェやホテルなどでも、アプリが周囲のネットワークデバイスを探すことがあります。
このような場面で「検索および接続の許可」を求められることもありますが、見覚えのない環境では慎重に判断しましょう。
なぜこのメッセージが表示されるのか?
このメッセージは、ただのシステム通知ではなく、アプリの機能やユーザーの操作と深く関わっています。
ここでは、なぜこの表示が出るのかを、もう少し詳しく掘り下げていきます。
アプリが他のデバイスと連携しようとしている
たとえば、YouTubeアプリで動画をテレビに映そうとしたり、音楽アプリでBluetoothスピーカーを探したりすると、アプリが自動的に周囲のデバイスを検索します。
こうした動作の前に、「本当に接続していいですか?」という確認が表示されるのです。
iOSやAndroidのセキュリティ仕様によるもの
最近のスマートフォンは、ユーザーのプライバシー保護を強化するため、アプリに細かい許可設定を求めるようになっています。
ローカルネットワークの使用もその一つで、勝手に他のデバイスへ接続されるのを防ぐために、ユーザーの許可が必要になります。
OSやアプリのアップデートが影響していることも
特定のアプリやOSをアップデートしたタイミングで、以前は表示されなかったこの確認メッセージが急に出るようになることもあります。
これはセキュリティ基準の変更によるものであり、不具合ではないので安心してください。
安全性やセキュリティの問題はある?
「この表示って危ないの?」「許可したらハッキングされる?」といった不安を感じる方も少なくありません。
しかし、適切に対処すれば危険性は高くないことが多いです。
基本的には安全な表示
このメッセージが出るからといって、危険な操作が行われているとは限りません。
前述のとおり、多くはアプリが正しく機能するために必要な許可を求めているだけです。
心配しすぎず、必要な場面だけ許可するようにすれば問題ありません。
公共Wi-Fiや見知らぬネットワークでは注意
一方で、カフェや駅などのフリーWi-Fiでは、不特定多数がネットワークを共有しているため、知らないデバイスが表示されることもあります。
このような場合、むやみに許可を出すとセキュリティ上のリスクが発生する可能性があるため注意が必要です。
信頼できるアプリのみ許可することが大切
知らないアプリや、出どころが不明なアプリがこの許可を求めてきた場合は、安易に承認せず、一度アプリ名を検索するなどして安全性を確認するのがベストです。
アプリストアの評価や開発元も参考になります。
メッセージが出たときの対処法と設定の見直し方
実際にメッセージが表示されたとき、どう対応すればよいのかをここで具体的に解説します。
また、今後同じことが起こらないようにするための設定方法もご紹介します。
接続を許可するかどうかの判断基準
接続の確認が出た場合、以下のような点で判断すると安心です。
- 使用しているアプリが信頼できるか
- 自宅や知っているネットワークか
- どのデバイスと通信しようとしているのか明確か
これらに該当する場合は、許可しても大きな問題はありません。
iPhoneやAndroidで許可設定を変更する方法
iPhoneの場合 ➡ 設定アプリから該当アプリを選び、「ローカルネットワーク」項目をオン・オフできます。
Androidの場合 ➡ 設定 → アプリ → アプリ名 → 権限 でローカルネットワーク関連の許可を変更できます。
いつでも切り替え可能なので、不要になったときはオフにしておくと安心です。
今後表示しないようにする方法はある?
完全に非表示にすることはできませんが、よく使う信頼できるアプリだけに事前に許可を出しておくことで、表示の回数を減らすことは可能です。
設定を見直し、必要なアプリにだけアクセスを許可することで、ストレスなく使えるようになります。
まとめ
「ローカルネットワーク上のデバイスの検索および接続を求めています」という表示は、アプリが他の機器と連携するための確認メッセージであり、基本的には安全な通知です。
表示される理由を知っておけば、慌てずに対応できます。
信頼できるアプリか、見覚えのあるネットワークかどうかを判断基準にして、許可するかを選びましょう。
また、設定の見直しによって、より快適かつ安全にスマホやアプリを利用することができます。
専門知識がなくても対応できる内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。