マインクラフトで建築や整地を効率化したいと思ったことはありませんか?
そんなときに役立つのが「fill(フィル)コマンド」です。
広範囲にブロックを一括で設置できるこのコマンドは、上手く使えば作業時間を大幅に短縮し、大規模な建築もスムーズに進められます。
本記事では、初心者でもわかる基本構文から、破壊・空洞・枠線などの5つの特殊モードの活用方法、さらにはコマンドブロックとの連携による自動化テクニックまでを詳しく解説。
また、よくあるエラーの対処法や、fillコマンドをもっと便利に使うための裏ワザも紹介します。
「fillコマンドって難しそう…」と感じている方も、この記事を読めば安心して使いこなせるはずです。
マイクラ建築をもっと快適に、もっと自由に楽しむための完全ガイドを、ぜひ最後までご覧ください。
fillコマンドって何?基本の仕組みと使いどころを解説
マインクラフトで建築をしていると、「もっと簡単に広い場所にブロックを並べたい」と思うことはありませんか?そんなときにとても便利なのが「fillコマンド」です。
fill(フィル)コマンドを使えば、手作業でひとつひとつブロックを置かなくても、一瞬で広範囲に同じブロックを設置することができます。
この章では、fillコマンドの基本的な仕組みと使い方、そしてどんなときに役立つのかをわかりやすく解説します。
fillコマンドとは?広範囲にブロックを配置できる便利機能
fillコマンドは、選んだ2つの場所の間にブロックをまとめて設置できるマイクラのコマンドのひとつです。たとえば、床を全部ガラスに変えたり、大きな壁を一瞬で作ったりできます。
基本的なコマンドの形はこのようになっています。
/fill <始まりの座標> <終わりの座標> <ブロック名>
【例】/fill 10 4 20 20 4 30 stone
このコマンドを実行すると、指定した2つの座標で囲まれた範囲が、すべて「stone(石)」のブロックで埋まります。
コマンドを使うには、チート(コマンド)をオンにしている必要があります。
ワールドの設定で「チートの使用を許可する」にしてから使いましょう。
どんな場面で役立つ?活用シーンと目的別の使い方
fillコマンドは、建築だけでなく、さまざまなシーンで活躍します。
たとえば次のような使い方があります。
- 床や壁の設置を一瞬で終わらせたいとき
- 水を抜いて空間を作りたいとき
- 整地(地面を平らにする作業)を早く終わらせたいとき
- 大きな装置や建物のベースをつくるとき
たとえば、大きな部屋を作りたいときに、床を一面だけガラスブロックにしたいなら、fillコマンドで一瞬です。
ほかにも、海や湖を水抜きしたいときには、「スポンジブロック」をfillで一気に置いて、乾燥させるのも便利です。
アイデアしだいで、建築だけでなく冒険や仕掛けづくりのスピードアップにも使えます。
使う前に知っておきたい注意点と仕様の特徴
とても便利なfillコマンドですが、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 最大32,768ブロックまでしか一度に設置できません
この制限を超えると「範囲が広すぎます」とエラーになります。 - 間違えて大事な建築物を上書きしてしまうこともあります
実行前にコマンドの座標やブロックをよく確認しましょう。 - 範囲内のブロックをすべて置き換えるので注意
空間だけを埋めたいときや、今あるものを残したいときには「特殊モード(例:keepやreplace)」を使うのがおすすめです。 - ゲームが重くなることがある
一気にブロックを大量に置くと、少しカクついたり処理が遅くなったりすることがあります。特にスペックの低い端末では注意しましょう。
このような注意点を知っておけば、安全に、そして効率よくfillコマンドを活用できます。
fillコマンドの基本構文と入力方法をマスターしよう
fillコマンドをうまく使いこなすには、まずは入力方法をしっかり理解することが大切です。
構文(こうぶん)と呼ばれる決まった書き方にそってコマンドを入力しないと、正しく動かないことがあります。
この章では、fillコマンドの基本的な構文や座標の指定方法、ブロックの指定の仕方などを、初めてでもわかるように丁寧に説明していきます。
基本構文の形と記述ルール
fillコマンドの基本構文は、次のような形になっています。
/fill <始まりの座標> <終わりの座標> <ブロック名> [モード]
例えば、【/fill <始まりの座標> <終わりの座標> <ブロック名> [モード]】と入力すると、座標(10,4,10)から(20,4,20)の範囲に、ガラスブロックがすべて置かれます。
書き方のポイントは以下の通りです。
- 「/fill」から必ず始める
- 座標はX Y Z の順番で3つずつ、計6つ入力する
- ブロック名は正確に入力(例:stone, dirt, glassなど)
- モードは省略してもOKですが、追加することでさらに細かく指定可能(destroyやkeepなど)
構文の順番を間違えたり、スペースを入れ忘れるとエラーになるので注意しましょう。
座標の指定方法と効率的な入力のコツ
fillコマンドで一番難しいと感じる人が多いのが「座標の入力」です。
座標とは、マイクラの世界でのブロックの位置を示す3つの数字(X, Y, Z)のことです。
座標の入力方法には2つあります。
- 正確な数値を入力する方法
F3キー(Java版)や位置表示をONにして、現在位置を確認しながら手で入力する方法です。 - 相対座標を使う方法
「~」を使って、現在の位置からの相対的な位置を指定します。
例:~ ~ ~
(今いる場所)、~10 ~ ~10
(X方向とZ方向に10ブロック先)
便利なコツ
- 建築や整地をするときは、あらかじめメモ帳などに座標を書き出しておくとミスが減ります。
- 実際にブロックの上に立って、座標を見ながら指定するのがおすすめです。
ブロックIDやブロック状態の指定方法
fillコマンドでは、設置したいブロックの名前(ID)を英語で入力します。
以下は一例です。
・stone
→ 石
・glass
→ ガラス
・oak_planks
→ オークの木材
さらに、特定の状態を指定したいときは「ブロックID[状態]」のように書くこともできます。
(※一部のバージョン限定)
【例:(Java版)】 /fill ~ ~ ~ ~10 ~10 ~10 oak_leaves[persistent=true] このように書くことで、自然に消えない葉っぱを設置することができます。
ただし、統合版(Switchやスマホ版など)では状態指定ができない場合もあるため、ブロックの名前だけで使うのが基本になります。
よくある入力ミスと対処法
fillコマンドでよくある失敗例と、その対処法をまとめます。
ミスの内容 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
エラー:「範囲が広すぎます」 | 指定範囲が32,768ブロックを超えている | 小さめの範囲に分けて実行する |
エラー:「不正なブロック名」 | ブロックIDを間違えている | 正しいブロック名を調べて再入力 |
実行しても何も変わらない | 座標の指定ミスやモードの影響 | 座標を再確認/モードを指定しなおす |
意図しない場所が上書きされた | 置きたくない場所まで範囲に含めていた | 実行前にバックアップをとる習慣をつける |
fillコマンドは強力な分、失敗すると建物が消えてしまうこともあるので、使う前に一度バックアップをとっておくと安心です。
fillコマンドの特殊モードを使いこなそう【5種のモード比較】
fillコマンドには、「モード」と呼ばれる便利な使い方のオプションがいくつか用意されています。
通常のfillコマンドは、指定した範囲にすべてブロックを置く機能ですが、モードを指定することで、もっと細かくカスタマイズができるようになります。
ここでは5種類の代表的なモードを、使い方と一緒にわかりやすく紹介していきます。
destroy|設置前に元のブロックを壊す
destroy
モードを使うと、ブロックを置く前に、もともとその場所にあるブロックを壊してから新しいブロックを設置します。壊されたブロックはアイテム化してドロップするので、回収することも可能です。
【例】/fill ~ ~ ~ ~5 ~5 ~5 dirt destroy
このコマンドでは、範囲内にあるブロックを全部壊してから、そこに土ブロックを置きます。
建築のやり直しや地面の張り替えをしたいときに便利なモードです。
hollow|内側が空洞になる構造を一括生成
hollow
モードは、外側のブロックだけを置いて、内側を空っぽにした「箱型の構造物」を一気に作ることができます。家の形や壁のフレームなどをすぐに作れるので、建築の時短にもなります。
【例】/fill ~ ~ ~ ~10 ~10 ~10 glass hollow
このようにすると、ガラスでできた大きな空っぽの箱が完成します。
中に入りやすく、内装をあとから作りたいときにおすすめです。
keep|既存ブロックを上書きせず空きだけに設置
keep
モードでは、すでにブロックがある場所はそのままにして、空いている場所だけにブロックを置きます。間違って他の建物を壊してしまう心配が少なく、安全にfillコマンドを使いたいときに向いています。
【例】/fill ~ ~ ~ ~5 ~5 ~5 stone keep
これで、空いている場所にだけ石ブロックが追加され、ほかのブロックはそのまま残ります。
既存の建物を保護しながら一部だけ埋めたいときに役立ちます。
outline|外枠のみをブロックで囲む便利モード
outline
モードは、hollowモードと似ていますが、こちらは外側の「1ブロック分の厚さ」だけにブロックを置きます。つまり、線のような形で囲む構造を作れるということです。
【例】/fill ~ ~ ~ ~6 ~6 ~6 cobblestone outline
このコマンドを使えば、6×6×6の立方体の枠を丸石で囲むことができます。迷路の枠や、仕切りの骨組みづくりなどにもぴったりです。
replace|特定のブロックだけを置き換える
replace
モードは、指定したブロックだけを別のブロックに置き換えることができる機能です。
全部を変えずに、一部のブロックだけ選んで変更したいときに便利です。
構文は少し長くなりますが、以下のようになります。
/fill <始点座標> <終点座標> <新しいブロック> replace <元のブロック>
【例】/fill ~ ~ ~ ~5 ~5 ~5 dirt replace sand
これを実行すると、指定した範囲内の「砂」だけが「土」に変わります。
他のブロックはそのままなので、とても効率的です。
fillコマンドの応用テクニック&自動化事例まとめ
fillコマンドはただブロックを置くだけでなく、使い方次第で建築作業や整地を一気に進めることができます。
この章では、fillコマンドの応用テクニックや、コマンドブロックを使った自動化の方法までまとめてご紹介します。Java版と統合版での違いや、トラブル時の対処法についても触れています。
Java版と統合版の違いと使い分けのコツ
fillコマンドは、Java版と統合版(BE)のどちらでも使えますが、細かな仕様や制限に違いがあります。
- Java版
同時に fill できるブロック数が多く、コマンド入力の自由度が高めです。
クリエイティブモードでの建築作業などにも便利です。 - 統合版
fillできるブロック数は最大32,768個までと決まっています。
それを超えると「too many blocks」のエラーになります。
また、コマンドの入力補助機能も統合版の方が親切な設計になっていて、初心者でも操作しやすいというメリットがあります。プレイしているバージョンに合わせて、制限や特徴を理解しておきましょう。
具体例①:整地作業を一瞬で終わらせる方法
建築前の整地は手作業だと時間がかかりますが、fillコマンドを使えば一瞬でフラットにできます。
/fill ~ ~ ~ ~20 ~-1 ~20 air
このコマンドは、現在地から20ブロック先までの地面を空気ブロックで埋める=削除するというものです。
一気に地面をまっさらにしたいときに役立ちます。
具体例②:大規模な水抜きエリアをfillで一気に処理
海底神殿の水抜きや、地下に空間を作りたいときにもfillコマンドは活躍します。
/fill ~ ~ ~ ~10 ~10 ~10 sand
砂ブロックをfillすれば、水を置き換えて埋めることができます。
その後に砂を手作業で壊してもOKですし、/fill
コマンドでairにしてもOKです。
海底建築をしたい人におすすめのテクニックです。
具体例③:階段や道を均一に設置したいときに便利
同じ向きの階段や、まっすぐ続く道を作りたいときにもfillは便利です。
ただし、階段の向きをそろえたい場合は、ブロックの「データ値(state)」を指定する必要があります。
/fill ~ ~ ~ ~5 ~0 ~0 oak_stairs[facing=east]
このようにすると、すべての階段が同じ向きで並びます。
向きの指定は少し難しいですが、覚えておくと建築のクオリティが上がります。
コマンドブロックと組み合わせた自動化の基本
fillコマンドは「コマンドブロック」と組み合わせることで、ボタン一つで大量の処理を自動化できます。
たとえば、作業場を作ったり、地形を一定の形に保ったりするときに便利です。
使い方の流れ
/give @p command_block
でコマンドブロックを入手。- コマンドブロックを設置し、fillコマンドを入力。
- ボタンやレバーで起動すれば完了!
繰り返し同じ場所を整地・設置したい場合など、自動化すると非常に楽になります。
よくあるエラーの原因と解決方法(too many blocksなど)
fillコマンドは便利ですが、間違った使い方をするとエラーになります。
よくあるエラーは以下の通りです。
- 「Too many blocks」
指定した範囲が広すぎて、処理できるブロック数を超えたときに表示されます。
範囲を狭めて再実行しましょう。 - 「Cannot place block」
ブロック名や座標の指定ミス。スペルや記号の位置を確認してください。 - コマンドが反応しない
サバイバルモードでは一部の操作が制限される場合があります。モードを確認しましょう。
ミスがあっても慌てず、範囲やコマンド文を少しずつ調整することが解決の近道です。
fillコマンドをもっと便利に!知っておくと差がつく裏ワザ集
fillコマンドは基本操作だけでも十分便利ですが、少し工夫するだけで作業効率が大幅にアップします。
この章では、fillコマンドをより使いこなすための「ちょっとした裏ワザ」や「知っていると役立つ活用法」をご紹介します。
特に建築や整地作業をよくする方には、知っておいて損はない情報ばかりです。
座標入力を楽にするショートカット操作
fillコマンドでは2つの座標を入力する必要がありますが、手入力だとミスが増えがちです。
そんなときは、次のショートカットを使うと便利です。
- ~(チルダ)記号
「現在位置からの相対座標」を指定できます。
たとえば「~5」は「今の位置から5ブロック先」という意味です。 - F3キー(Java版)や位置表示機能(統合版)を使えば、現在の座標を画面で確認できます。
- 座標のコピー方法(Java版)
F3キー+カーソルで座標を見て、チャット欄に打ち込む際に補助的に使うと正確に入力できます。
これらを活用すれば、間違いなく、スムーズに座標を指定できるようになります。
他のコマンド(clone・setblockなど)との連携活用法
fillコマンドだけではできない操作も、他のコマンドと組み合わせることで可能になります。
- cloneコマンド:fillで作った建物や壁などを別の場所にコピーできる。
- setblockコマンド:1つのブロックをピンポイントで置きたいときに便利。
- tpコマンド:自分の座標をすばやく移動して確認・編集する際に使える。
これらのコマンドと組み合わせれば、fillの精度も使い勝手もぐんと上がります。
fillコマンドでよく使われるおすすめブロック一覧
建築や整地でfillコマンドを使うときに、よく選ばれるブロックには傾向があります。
以下はおすすめのブロック例です。
用途 | ブロック名例 | 特徴 |
---|---|---|
整地・削除用 | air , stone , dirt | 広い範囲の削除や地面の埋め戻しに便利 |
建築ベース | glass , concrete | 色がきれいで見た目が整う |
壁や床用 | planks , brick_block | 家や部屋づくりに向いている |
水抜き・埋め戻し | sand , gravel | 重力で下に落ちて水を押し出す |
目的に合わせてブロックを使い分けることで、fillコマンドの効果をより発揮できます。
「やりすぎミス」を防ぐ安全な練習方法とは?
fillコマンドは範囲が広いため、1つのミスで建築物を壊してしまうことがあります。
以下のような安全対策を取りながら練習すると安心です。
- バックアップの作成
ワールドのコピーをとっておくと、万が一壊しても元に戻せます。 - 小さい範囲から試す
最初は数ブロックの範囲で動作確認すること。 - replaceモードの慎重な使用
既存のブロックを置き換えるため、誤って必要な建物を消してしまうこともあります。
慣れるまでは無理に広範囲を一度に処理しないようにしましょう。
2D建築と3D建築で使い方が変わる?活用の視点を紹介
fillコマンドは平面の建築(2D)と立体的な建築(3D)で使い方が少し変わります。
- 2D建築
壁や床、絵のようなデザインに向いており、範囲指定も簡単。 - 3D建築
建物全体を一気に作ることができるが、XYZ方向すべての範囲を意識する必要があり、座標指定がやや複雑。
どちらもfillコマンドで一括設置が可能ですが、完成形をイメージしながら座標を調整することがポイントです。
まとめ
fillコマンドは、マイクラの中でも特に便利で強力なコマンドのひとつです。
大量のブロックを一気に設置したり、整地や建築作業を効率化したりする場面で大活躍します。
最初は構文や座標の入力に戸惑うかもしれませんが、基本を押さえれば誰でも簡単に使いこなせるようになります。
記事では、fillコマンドの基本的な仕組みから、便利な5つの特殊モード、さらに具体的な活用事例や裏ワザまで幅広く紹介しました。
コマンドブロックと組み合わせることで自動化もでき、より高度な操作にも対応可能です。
また、「やりすぎてミスしてしまう」という失敗を防ぐ方法や、他のコマンドとの連携テクニックなども知っておくと、マイクラの楽しさがさらに広がります。
fillコマンドを上手に使いこなせば、面倒だった作業が驚くほどスムーズになります。
ぜひ、今回の記事を参考にしながら、自分のワールドでどんどん活用してみてください。
建築の自由度がグッと広がるはずです。