しいたけは焼いても炒めても美味しいきのこですが、「茹でる」ことで余分な油を使わずにヘルシーに調理できるメリットがあります。
とはいえ、「何分くらい茹でればいいの?」「食感が悪くならないようにしたい」など、不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、しいたけの基本的な茹で時間から、種類別・料理別のコツ、下ごしらえや保存方法まで、誰にでもわかりやすく紹介します。
しいたけを茹でる基本の時間とポイント
しいたけは加熱しすぎると風味や食感が落ちてしまうため、茹で時間はとても大切です。
まずは標準的な時間と基本の注意点を見ていきましょう。
生しいたけの茹で時間は何分?
一般的な生しいたけの茹で時間は中火で約2〜3分が目安です。
お湯が沸騰してからしいたけを入れ、少し火を弱めた状態で茹でるとちょうどよい食感になります。
傘の部分が少ししんなりして、香りが立ってきたらOKです。
茹で時間による食感の違い
- 1〜2分程度:やや歯ごたえが残る。炒め物やスープに使う下茹でに最適。
- 3〜4分程度:しっかり火が通り、柔らかめの食感に。おひたしや和え物向け。
- 5分以上 :ややクタクタになりやすく、香りも飛びやすくなるため注意。
目的に応じて時間を調整することで、しいたけ本来の旨味を活かせます。
茹でるときの火加減と注意点
強火で一気に茹でると、傘の表面だけが縮んでしまうことがあります。
中火〜弱火でじっくりと加熱するのがコツです。
また、塩を少し入れると風味が引き立ちますが、料理によっては無塩でもOKです。
沸騰後にしいたけを入れることで、より香りが残りやすくなります。
しいたけの種類によって茹で時間は変わる?
一口にしいたけと言っても、サイズや厚みによって加熱にかかる時間は異なります。
食材の状態に合わせて調整しましょう。
大きめの肉厚しいたけの場合
スーパーなどで売られている「ジャンボしいたけ」や「どんこ(厚手の干ししいたけ)」などは、通常のしいたけより火が通るのに時間がかかります。
丸ごと茹でる場合は4〜5分程度を目安にし、途中で裏返すと均等に火が通ります。
厚みがある分、茹で時間を長めに取りましょう。
薄切りや小さめのしいたけの場合
スライスしたしいたけや、小ぶりなサイズのものは、1〜2分程度の茹で時間で十分です。
すぐに火が通るため、他の食材と一緒に下茹でする場合にも便利です。特にスープなどに使うときは、あまり茹ですぎないことで歯ごたえを残せます。
干ししいたけを戻して茹でる場合のコツ
干ししいたけは戻し汁ごと調理することが多く、戻してからさらに茹でるときは2〜3分ほどが目安です。
すでに戻し段階でやわらかくなっているので、長く茹でる必要はありません。
戻し汁には旨味がたっぷり含まれているので、捨てずに煮物や炊き込みご飯に活用しましょう。
料理別・おすすめの茹で時間と調理例
しいたけはさまざまな料理に使えますが、用途に応じて茹で時間を調整すると、より美味しく仕上がります。
おひたし・和え物などそのまま使う場合
しんなりと柔らかい状態が合う料理では、少し長めに茹でるのがおすすめです。
炒め物・スープに入れる前の下茹で
炒め物や味噌汁、スープに加える前に軽く下茹でする場合は、1〜2分でOKです。
完全に火を通す必要はなく、表面の汚れやアクを取るための処理と考えましょう。
短時間でさっと茹でることで、調理時の仕上がりが良くなります。
冷凍保存用に茹でる場合の目安
しいたけを冷凍する前に下茹ですると、保存性と調理のしやすさが向上します。
この場合は1分〜1分半程度でOK。
茹で過ぎないよう注意し、水気をしっかり切ってから冷凍用袋に入れて保存しましょう。
しいたけを美味しく茹でるための下ごしらえ
しいたけを茹でる前には、ちょっとした下準備をしておくと、味や食感がさらに良くなります。
石づきの取り方とカット方法
石づき(軸の根元)は固いので、包丁や手で切り落とします。
その後、料理に合わせて縦に薄切り、半分にカット、十字の飾り切りなどを行うと、火の通りも良く見た目もきれいです。
洗う?洗わない?正しい洗い方
しいたけは水に弱く、香りが抜けやすいため基本的には洗わずにキッチンペーパーで汚れを拭き取るのが基本です。
ただし、汚れが多い場合はサッと流水で流し、すぐに水気を拭き取りましょう。
長時間水につけるのは避けてください。
茹でる前の切り込みや飾り切りのコツ
傘に十字の切り込みを入れると、見た目がよくなるだけでなく、熱が通りやすくなるという利点もあります。
特におもてなし料理やお弁当に入れる場合には、ひと手間加えてみましょう。
茹でたしいたけの保存方法と日持ち
余ったしいたけは正しく保存すれば、後日も美味しく食べられます。
冷蔵保存のポイントと日数の目安
茹でたしいたけは密閉容器に入れて冷蔵保存し、2〜3日以内に食べ切るのが目安です。
汁気が残っていると傷みやすくなるため、ペーパーで水気をしっかり取ってから保存しましょう。
冷凍保存する場合の注意点
冷凍する場合は、ラップに包んでジップ袋に入れるのがおすすめです。
1ヶ月ほど保存可能ですが、解凍時にはやや水分が出やすいため、炒め物や煮物に使うと良いでしょう。
再冷凍は品質が落ちるので避けてください。
再加熱するときのポイント
再加熱するときは、電子レンジよりもフライパンや鍋で温め直すと、食感が崩れにくくなります。
加熱しすぎると風味が飛ぶので、温まる程度にとどめるのがポイントです。
まとめ
しいたけの茹で時間は、2〜3分を基本に、サイズや使い道によって調整するのがベストです。
ちょっとした火加減や下ごしらえの工夫で、香りや食感を最大限に引き出せます。
茹でたあとは冷蔵・冷凍保存もできるため、まとめて調理しておくと時短にもなります。
この記事を参考に、ぜひ自分好みのしいたけの茹で方を見つけてみてください。